ガンザキとバイクと

趣味特技はバイクです

CBR400RR NC29 バクダンキット

どーもこんばんは。 新年を迎えてから早三週間、いかかがお過ごしでしょうか。 と、まあ始めの挨拶はこれぐらいにして今回KENSO様から販売されているバクダンキットなるものをたまたま見つけパワーアップするならつけるしかないでしょ!ってことで購入し取り付けたので早速インプレしたいと思います。

↑今回購入したバクダンキット

↑メインジェットとジェットニードル。右がノーマル、左がバクダンキットです。 見ての通り形状が大きく違うのがわかります。この形状がパワーやトルクのアップとレスポンスの向上になるそうです(詳しくはKENSOで) 取り付けの説明の前にCBR400RRのキャブはどんなものか先に説明します。(読み飛ばし可)

↓ CBR400RRのキャブはCVキャブレーター(負圧可変ベンチュリ型)です。 スロットルはスロットルバルブ(バタフライバルブ)を開閉させ空気の量を調整し、負圧によってゴムであるダイヤフラムが収縮しピストンバルブが持ち上げられガソリンの流量が変わります。

欠点として負圧が高まらないとピストンバルブが持ち上がらないのでスロットル開時の反応が鈍くなるのとキャブレーターの全長が長くなるという欠点があります。 ちなみにFCRやTMRなどはVMキャブレーター(ピストンバルブ型)でピストンバルブを直接アクセルワイヤーで上下させるのでレスポンスが良く全長も短くなります。(アクセルコントロールに敏感になってしまうという欠点はありますが) と、言う事でキャブの構造が分かったところで早速取り付けにかかります。

 

【キャブレーターの取り外し】

①フューエルチューブ、チョークケーブル、スロットルケーブル、スロットルセンサーコネクタ、スロットルストップコントロールノブ(アイドリングスクリュー)を外します。

↓フューエルチューブ

↓スロットルケーブル

↓スロットルセンサコネクター

↓スロットルストップコントロールノブ

ちなみにスロットルケーブルはキャブを外してからのほうが作業しやすいです。

②インシュレーターバンドスクリューをゆるめます。 この時、一番と四番はキャブ側、二番と三番はシリンダーヘッド側をゆるめてください。 ネジ位置の関係上二番及び三番はキャブ側のネジがゆるめられないためです。

③キャブレーターを取り外します。ここが結構大変な作業。 なかなか外れないのでガンザキは、太い棒(エクステンション?)を使っててこの原理で外しました ※キャブを傷つけないように注意してください。

↑写真のように一番四番はシリンダヘッド側、二番三番はキャブ側にインシュレーターが残ります。

↓今回、バクダンキットの取り付けでキャブを外すのでついでにインシュレーターを規制前の物に変更しました。(左が規制後、右が規制前)

中のアルミ板のような物が馬力を抑えているらしいです。ちなみに吸入負圧の関係でジェット類の番手が変わっているのでインシュレーターだけ変えてもそんなにパワーは変わらないみたいです。

【ジェットニードルの取り付け】

①バキュームチャンバーカバーをはずします。 この時注意点として中にダイヤフラムスプリングが入っていますのでゆっくりカバーを外してください。スプリングが飛んでいきます(笑)

↓バキュームチャンバーカバーを持ち上げたところ

②カバーを開けスプリングを外すと中に薄いゴム状の物があります(=ダイヤフラム)。

ダイヤフラムをゆっくりと外しバキュームピストンAssyを持ち上げ外します。

③真ん中にねじ部がありますのでそこに4mmのネジを取り付けてプライヤでジェットニードルホルダーを外します。

④ジェットニードルホルダーを外したらOリング、スプリング、ジェットニードル、ワッシャを取り出します。

⑤ジェットニードルのクリップ位置を決めシムとワッシャを付けてもどします。

↓取り付け図

 

【メインジェットの取り付け】

①フロートチャンバーを外します。

Oリングはあまり劣化していなければそのまま使ってOKですができれば作業のたびに交換が望ましいです。

②メインジェットを取り付けます。 後は外した通りに付ければ完了です。

 

【セッティング】

ここからが本題。メインジェットやニードルを変えているわけですから当然セッティングは変わります。 ただ取り付けただけではおそらくまともに走れません。ガンザキも最初は低回転~中回転はかぶりまくりで全然走れませんでした。 そこでまず各部品の役割を頭に入れたうえでセッティングしていきます。  

対応部品 回転域
パイロットスクリュー スロージェット 0~30%
ジェットニードルクリップ位置 30~70%
メインジェット 70~100パーセント

パイロットスクリュー(エアスクリュー) アクセル全閉付近の燃調。混合気の空気の量を決めます。 締める=濃くなる 緩めると=薄くなる パイロットスクリューの調整は一度締めてから徐々に緩めていくと回転数が上がる個所があります。それを目安に調整してください。

②スロージェット 番数が大きくなると濃くなります。

③ジェットニードルクリップ位置 アクセル中開付近の燃調。バクダンキットは5段階あり クリップ位置を上げる=薄く クリップ位置を下げる=濃く

④メインジェット 番数が大きくなると濃くなります。 実際に走行し、症状を見てセッティングしていきます。(あくまで自己責任でお願いします)

濃い場合』

  • スロットルを開けると「ぼこぼこ」となる
  • 速度が伸びない
  • 加速が悪い
  • 黒煙が出る
  • プラグが黒い

『薄い場合』

  • 息つき
  • 5~6速で高回転が伸びない
  • ある回転数を超えると急に回転が上昇する
  • ノッキング
  • アイドリング時に回転が不安定
  • 吹かすと回転の戻りが悪い
  • プラグが白い

【結果】

↑パワーチェックの結果です。

もともとのパワーは53馬力でしたが上の写真の通り60.9馬力と7馬力以上上がっています。 またトルクもわずかではありますが3.6から3.8に上がっています。 とりあえず60馬力は超えたので満足ですが、これから更にフルエキをいれたらどれぐらい上がるのか・・・ めざせ70馬力超えですかね(笑)

byガンザキ